計算方法と根拠
毎分送りと切削時間
毎分の送り(l)は、1回転あたりの送り量(f)×主軸回転数(n)です。切削時間(Tc)は、加工する長さ(lm)÷毎分送り(l)で、分で求まります。秒にするには60をかけます。
切削速度
切削速度(vc)は π×直径(Dm)×回転数(n)÷1000 で、単位は m/min です(円周率は3.14)。ここでは直径と回転数から参考値として表示します。
計算例
長さ100mm・回転数1000min⁻¹・送り0.2mm/revなら、毎分送りは200mm/min、切削時間は100÷200=0.5分(30秒)です。
使っている式
| 名前 | やっていること | 式 |
|---|---|---|
| 毎分送り | 1回転あたりの送り量×主軸回転数です(l=f×n)。 | feedMin = feedRev * rpm |
| 1パスの切削時間 | 加工する長さ÷毎分送りです(Tc=lm÷l)。 | tcOne = lm / feedMin |
| 切削時間(合計)(結果) | 1パスの切削時間にパス回数をかけた分数です。 | tcOne * passes |
| 切削時間(合計・秒)(結果) | 合計の切削時間を秒に直した値です。 | tcOne * passes * 60 |
| 毎分送り(結果) | 1分間に工具が進む長さです。 | feedMin |
| 切削速度(結果) | 被削材の直径と主軸回転数から求めた切削速度です(vc=π×Dm×n÷1000)。 | piVal * dm * rpm / 1000 |
式の記法: + - * / ^(べき乗)、かっこ、min / max / round / ceil / floor / pow / abs / sqrt、if(条件, 真のとき, 偽のとき)。round(x, 桁) は四捨五入、ceil は切り上げ、floor は切り捨てです。
設定値(定数)と出典
| 項目 | 値 | 出典 | 時点 | 見直しの周期 |
|---|---|---|---|---|
| 円周率(切削速度の式) | 3.14 | 三菱マテリアル 切削加工の技術情報(切削速度の式) | 2026年10月28日 | 年 1 回、出典の式を確認(次回見直し 2027年4月1日) |
入力できる範囲
| 項目 | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| 加工する長さ | 1〜10,000mm | 100mm |
| 主軸回転数 | 10〜10,000min⁻¹ | 1,000min⁻¹ |
| 1回転あたりの送り量 | 0.01〜5mm/rev | 0.2mm/rev |
| パス回数 | 1〜100回 | 1回 |
| 被削材の直径 | 1〜1,000mm | 50mm |
結果は、同じ条件なら本サイトのどのページでも同じ数字になります(ページの数字も、計算ツールも同じ計算の仕組みで出しています)。
ご利用にあたって
- 一般的な切削の式による理論上の切削時間です。工具のアプローチ・オーバートラベル、端面加工の長さの補正、工具交換、段取り、早送りの時間は含みません。実際の加工時間は機械・工程によって変わります。
- 切削条件(回転数・送り量)の選定、工具寿命、加工の安全性の判断には使えません。実際の加工は工具メーカーの推奨条件と機械の仕様を確認してください。